あなたに奉げた青
「兄貴ー!」
「あー?んだよグラハム」
「はい これ プレゼントです」
「ん?んだこりゃぁ」
「開けて見て下さい」
「おー……グラハムよぉ なんだこりゃぁ」
「え 見て解りませんか?俺とおそろいの作業着です!ちゃんと兄貴の身体のサイズピッタリですよ」
「いや 見れば解る……って なんでお前俺のサイズ知ってんだよ しかもピッタリって」
「寝てるときに測りましたから」
「……んで なんでこれを俺に寄越したんだ?」
「えー だってやっぱりこういうのって形から入るのが大事かなーと想いまして」
「なんだよ……こういうのって」
「え だからー俺と兄貴が恋人同士になった記念みたいな?そういう感じですよー」
「おい……誰と誰がいつ恋人になったって?」
「俺と 兄貴が 一週間前」
「……は?」
「兄貴……もしかして覚えてないんですか!?そんな……なんて悲しい話なんだ!!折角俺の想いが通じたと想って浮かれていたのに肝心の兄貴がそのことを覚えていないだなんて!」
「いや……っていうか なんでそういう話になってんだかさっぱりわかんねぇんだけどな?」
「うぅ……先週 兄貴が酒呑んで俺の部屋に泊めてくれって来たとき 俺が半分冗談で『キスしてくれたらいいですよー』って云ったら……兄貴 キスしてくれたのにー!だから俺は……兄貴が漸く俺のこと好きになってくれたのかと……」
「……あー それは……悪かった な」
「うぅ……兄貴の 馬鹿……」
「……いやだから悪かったって まさか酔っ払ってお前にキスしてるとは想わなかったからよ 機嫌直せって」
「……じゃぁ キスしてくれたら機嫌直します」
「調子に乗るな」
「……兄貴のいけず」
「いけずって……お前なぁ」
「じゃぁ兄貴 ちょっと耳貸してください」
「あ?なんだよ」
「兄貴……隙あり!」
ちゅー
「うぉっ!てめぇグラハム何しやがんだ!」
「うわっ!痛いですよ兄貴!ちょっとキスマークつけただけじゃないですか!」
「あ!?キスマークだぁ!?てめぇ……なんてことしやがんだよ!」
「うわー!やめて兄貴いやホントにマジでそんなので殴られたら俺死んじゃいますって!あ あ!あーーー!!!」
(……何してんだか あの人は)
呆れたように溜息を吐いたのは遠巻きに事の成り行きを見守っていたシャフトであった
星が水没様より
会話文オンリーでいこうと想ってたのにまさかのシャフト落ち
会話文オンリーって落ち以外は簡単なんだけども肝心の落ちが難しい…と想うんだ
え もしかして自分だけ?