だからそこを埋めるようにして
今日 グラハムさんに告白をした
呆気なく振られた
振られるって解ってた だってあの人はラッドさんが好きだったから
ラッドさんはそのことを知ってたけどグラハムさんのことを拒絶も受け入れもしていなかった
そんな態度がずるいと思った
だから一度 酒に酔ったときラッドさんに云ってしまった 「ずるいです」と
そうするとラッドさんはキョトンとした後盛大に笑い出した
そうして俺に「可愛いなお前」と云った
そんなラッドさんにまた腹が立ったけど なんだか毒気が抜かれてしまって
それ以来俺はグラハムさんのことでラッドさんに相談に乗ってもらっていた
思い切って当たって砕けてみたらどうだ なんて云うラッドさんに
絶対に告白なんて出来ないって 俺はいつも返していた
砕けるだけならまだしも 元の関係にすら戻れなくなりそうで怖いと
そう云っていた俺に ラッドさんはいつも大丈夫だって云ってくれていた
あいつはそんなことで態度を変えたりするような器の小さな男じゃないと
だから せめて砕けた後 何事もなかったかのように とは云わないけど せめてギクシャクしたりせずにすむのならと
ラッドさんの言葉に勇気付けられて俺は一世一代の勇気を奮って告白をした
結果 呆気なく振られた
「好きです」と云った俺に 驚いた顔を見せた後一拍置いて「スマン 無理だ」と返した
「俺が好きなのは今も昔もこれからもラッドの兄貴一人だけだから」と
「舎弟としてのお前は好きだが男としては恋愛感情を持てない」と
「だからスマン 無理だ」と グラハムさんは少し困ったような顔をして 俺に云った
俺が「これからも舎弟として隣に居てもいいですか」と訊けば 「それは当たり前だろう」と答えてくれた
それだけが救いだった
そして結果を報告しに(別に報告しろなんて云われていたわけじゃぁないのだけれどなんとなく)ラッドさんのところに行けば
ラッドさんは俺の顔を見るなり 何も云わずに俺を抱きしめてくれた
多分 余程酷い顔をしていたのだろう ラッドさんの温もりがとても優しく感じた
何も云わないでも解ってくれたラッドさんに それでも俺は自分の言葉で伝えようと口を開く
「振られました やっぱり駄目でした」
「……そうか」
「はい でも 今まで通り舎弟でいてもいいって 云ってくれました」
「……そうか」
「はい ラッドさんの云ったとおりでしたね それが解っただけでも告白してよかったです ホントに……よか った……」
そこまで云って 喉の奥から嗚咽がこみ上げてくるのを感じて俺は口を閉じる
目からは既に堪えきれないほどの涙が零れ落ちていた
「シャフト……」
嗚咽を堪えるのに必死になって それでも堪えきれない嗚咽が口から漏れるのが耳に入ってきて 俺は必死にラッドさんの身体にしがみついた
そんな俺の背中を撫でてくれるラッドさんの優しさがありがたかった
きっと一人だったら 涙を流すことなんて出来なかっただろうから
そうしてひとしきり泣いてしまったら なんとなく気持ちがすっきりした気がして 俺は笑った
「ありがとうございます ラッドさん」
「なに 可愛い弟分の可愛い舎弟だからな 大切にしてやらないと駄目だろう?」
そう云って笑うラッドさんに何故か少しドキッとしてしまう
そんな自分に混乱しつつ顔が少し赤くなるのを感じて 俺は思わず下を向く
「それに」
俯いた俺の耳元でラッドさんが囁くように言葉を紡ぐ
「そうじゃなくても 俺はお前のことを結構気に入っているしな」
その言葉がどういう意味なのか 尋ねる前に俺の顔はラッドさんによって上を向かせられてしまう
顔を赤くしたままポカンとしている俺の顔に ラッドさんの顔が近付いてくる
重ねられた唇から伝わる熱に脳みそが沸騰しそうなほど熱くなる
そうして真っ赤になってしまった俺を見て ラッドさんがまた一つ 笑った
(その笑顔に捕らわれてしまったなんて 云えない)
清水様のフリーリクエスト:シャフトはグラハムのことが好きで、でもグラハムはラッドのことが好きで、シャフトはそのことで色々ラッドに相談をして、グラハムに告白したけどフラれたとシャフトに言われたラッドは実はシャフトのことが気になってた。みたいなシャフラドシャフ
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遅くなってすみません 漸く出来上がりました
学パロでもエロでも何でもいいとのことでしたので あえて普通にいってみました(何故)
傷心のシャフトに付け入る兄貴^^ しかし甘いね うちの兄貴はシャフトに
こちらもお持ち帰り自由です (いないとは思いますが)持ち帰られる場合はアドレスとサイト名明記してくださいねー